四阿山(その2)

鳥居峠、林道終点から登山開始。的岩コースから、的岩を経て、東屋も順調に通過、先行の登山者と出会うことなく快調に先を進み、菅平(根子岳)方面との分岐点に到着。


山頂はガスで見えません。


山頂手前の信州祠


山頂の奥に見えるのが上州祠


8:38<98分>四阿山山頂
四阿山】プロフィール
四阿山草津白根山から浅間山へ続く、群馬・長野県境稜線上にそびえる山。上信境では、浅間山、黒斑山に次ぐ高峰で吾妻山とも呼ばれる。「ピッケル・ザイル党には向かないかもしれないが、しみじみとした情緒をもった日本的な山」と深田久弥の「日本100名山」に書かれているが、嬬恋の高原から望むゆったりとした山容はまさに日本的情緒を感じさせてくれる。古事記によれば、日本武尊が東征から戻って、信濃に入る峠に立たれたとき「あづまはや」と叫んで、弟橘姫を偲ばれたといい、嬬恋村の名もこの伝説による。信州上田地方では、最も遅くまで雪の残る山で、頂上に真田昌幸の建立に始まるという神祠を祭る。(上毛新聞社 ぐんま100名山より)


山頂に着くとまだ誰も居ないのにバキバキと鈍い音が響いています。
信州側の霧氷が溶けて音を発していました。


ご覧の通り・・・信州側は雲に覆われていて何も見えません。


山頂から浦倉山を望むと、信州側が白く凍っているのがよくわかります。対して上州側は全く氷がありません。
秋と冬の境界線。そして群馬と長野の境界線です。すごい絵ですね。


きれいな雲海・・アルプスの山々が頭を出しています。


浅間山方面


雲海の上には月が出ています。


雲海を眺めながら復路・・・菅平方面から登山者が2名。時間が早かったのか?登山者は意外と少ないです。


嬬恋清水

標高2,179mに位置する、関東最高峰の湧水・・・登山道から100mほど脇にそれたところあるのですが、きれいに笹が刈り取られているので、難なく歩いて行けました。


登山道もそうですが、この水場もきれいに整備されていて、本当に頭が下がります。
管理者のみなさま、ありがとうございます。


すぐそばに、小動物の糞を発見。動物達もここで水を飲んでいるんでしょうね。


だいぶ日差しが強くなってきました。山頂の靄はすっかり晴れています。


日が当たって温かく、風も無い。そして木のベンチまであります。ここで小休止。


以前から欲しかった座布団。昨日、WILD-1高崎店で購入(¥980)小さくたためて、角にあるバルブの栓を開けると空気が入って膨らみます。
なかなかの座り心地です。よい買い物ができました。


そして、嬬恋清水で作った山頂コーヒー。最高に美味しかったです。
ゆっくりしていたら、下から1組の夫婦が登ってきました。話をすると、私の先に車を駐車していた方でした。
山頂から帰ってきたと話したら、「速い〜」と驚いていました。今年の4月に千葉県から嬬恋村に移住してきたそうで、色々と登山の話で盛り上がりました。
地元オススメの温泉を聞いてみたところ『半出来温泉』というところを教えていただきました。帰りに早速よってみます。ありがとうございました。


紅葉もあと少しで終わりですね・・


的岩まで戻ってきました。独特の形です。危険なので登らないでとありましたが、少しだけ登ってみました。


カラマツ林に戻ってきました。整然と一直線に並んでいるのを見ると、人の手によって植えられたようです。
手前のミズナラの原生林の紅葉も非常にきれいでした。


10:48<228分>林道終点駐車場


帰り・・・国道144号線沿いにある、無人の野菜直売所に立ち寄り嬬恋キャベツを購入。
帰ってから炒めて頂きましたが、みずみずしくて、甘くてとても美味しかったです。
【感想】今回は登山計画が一切無かったので、成りゆき任せの登山でした。前日、角落山に登ったせいか、非常に楽に感じました。楽というと語弊ががありますが、登山道が非常によく整備されていて、ストレスを感じることなく登れるということです。途中でであった登山者に「根子岳にはいかないのですか?」と何度も訊ねられました。
恥ずかしながら根子岳の存在すら知りませんでした。あとで調べましたが、花の100名山にも数えられる素晴らしい山で、四阿山と一緒に登るのが一般的だそうです。
次回は花の咲く時期に、しっかりと計画をして訪れたいと思います。