王城山・高間山(その2)

王城山の登山口からスタート。素晴らしい天気と紅葉。落ち葉が舞う登山道は最高でした。王城山6合目から高間山への巻き道コースを進む。崩落箇所があるとの情報だったが、難なく通過。途中、林道工事の現場を通過すると、大きな森林伐採地にでる。そこからは赤城山榛名山草津白根などが見られる。思いもよらない綺麗な景色にしばし絶句。高間山は登山口からたった20分で山頂に着く、味も素っ気も無いところであった。


高山山頂を一気に降りて、再び工事現場に出る。工事現場のおじさんと挨拶を交わすと、なんとその人は地元長野原町の建設会社の社長さんで、王城山と高間山の山頂標識や登山口の標識を自費で建てるほどの山好きでした。これまでの経緯を説明し、「非常に感動した」と伝えると、いろいろな話をしてくださいました。

王城山6合目の分岐の看板に「くまさんもでるよ」と書いてあったが、それは本当か訊ねてみた。すると、やはりこの辺りは熊の生息地(この林道より草津白根方面)らしく、2年前はこの林道工事中に大きな熊と遭遇したとか・・・社長の話によると、今年はあまりニュースには出ないが、沢山出没しているそうです。驚いたのは観光地で有名な吾妻峡でも今年は出没したとか・・驚きです。


おじさんの指示に従い、伐採地から尾根道を通り、直接、王城山山頂にでるコースを進む。


右手に草津白根山を見て進む。冷たい風が下から吹き上げる。


赤色テープをたよりに順調に進むが、進入禁止という意味だろうか?進めなくなっていた。

そして赤色テープは、往路で通った巻き道へ


せっかく尾根道から王城山山頂まで行けると思ったのに・・・残念です。


しかし、こちらの巻き道のほうが昇降がないし、紅葉も残っているので、それはそれで気持ちよかった。


11:54<174分>王城山6合目(高間山分岐)
これから王城山の山頂に向かいます。


手摺なども真新しくて綺麗に整備されています。気持ちよく登れます。


木道が一直線に伸びる。最後の勾配はきつかった。


12:05<185分>王城山8合目(中棚尾根)
ここが分岐点、右側の山頂(最高点)側へ進む。


最後の登り


12:10<190分>王城山山頂(古城)
【王城山】プロフィール
王城山には林集落の王城山神社の奥の宮があり、古くから信仰の山として登られていた。奥の宮は日本武尊が東夷を征伐して凱旋の折に、この地に留まられたことから、大城山と称し、山上に石祠を建立し尊と諏訪大明神を祭ったのが始まりといわれている。山頂は2峰にわかれ、地元では三角点峰を古城、西北の低い頂上を王城と呼ぶ。古城には3基の石祠と細い鉄剣がある。王城の石祠は1基である。山麗の王城山神社は5月5日が大祭りで御神楽が奉納される。8月28日の例祭には、子供たちの「だんご相撲」が行われる。(上毛新聞社 ぐんま100名山より)


浅間山方面


展望は南側のみ開けている。


山頂を通りすぎると木道の下りになります。青い屋根が見えてきました。


12:14<194分>山頂尾根(10合目)


12:16<196分>王城山奥宮(王城)


石祠の隣には、ぐんま100名山、登頂記念記念札なるものが、ビニール袋の中に入っています。

大 ¥500  小 ¥300

隣の奉納箱にお金を入れてくださいとあります。


手作り感があってとてもよいのですが、もう少しデザイン性があれば買ったかも?


復路は山頂尾根から巻き道を進みます。ここも綺麗に整備されています。
巻き道は8合目で合流します。


あとは一気に下りました。6合目で先ほど高間山で出会った夫婦と再会。
やけに速いと思ったら、工事現場の社長さんから特別に秘密の道を教わったとか・・・
ぐんまの低山についていろいろとお話しました。


12:52<232分>海四照徳神駐車場
【感想】今日は天候が良かった。丁度、冬型の気圧配置で空も展望も最高でした。落ち葉が舞う中を歩いたことも気持ちよかったし、出会った人達も非常に親切でよかった。他の方の情報ではそれほど良い山という印象はありませんでしたが・・・やはり登った季節や時期にもよると思います。紅葉の時期も良さそうですが、葉っぱが落ちるこの晩秋がもしかしたら一番良いかもしれません。高間山は非常に素っ気無いので、できれば王城山とペアで登ることをお奨めします。