景鶴山(その2)

鳩待峠を7:08に出発して16:30までに帰らなくては行けないという・・・予想外のハードな展開に戸惑う。休憩もほとんどとらず、水分補給程度で一気に景鶴山山頂まで辿りつきました。出会ったおじさんの話では笹山のとりつきから休憩を入れて登り3時間ということでしたが、1時間45分で登れました。この調子で行けば下りも頑張れば何とかなりそうだ・・・


【景鶴山】プロフィール
尾瀬ヶ原の北にそびえる景鶴山は尾瀬の風景に欠かかすことのできない存在である。山名の由来について、景鶴山の頂上南面はヌウ岩(農岩)の崖になっているが、中腹以下は緩斜面であり、このあたりを横切る(へえずる)ことができた。陸地測量部の役人に山名を聞かれた土地の人が「へぇずる」と答えたので景鶴山と記入されてしまったという。40年ほど前までは、ヨッピ吊橋からケイズル沢と上ヨサク沢の間の尾根を登る道があり、往復4時間ほどのコースであった。その後、自然保護のため立入り禁止となり、残雪期に県境尾根を辿る以外は登ることのできない山となっている。残雪期登山は鳩待峠への道が除雪される4月下旬ころから5月中旬ころまでに限られた期間のみ可能となるが、1泊2日が前提となる。竜宮小屋は4月末から、東電小屋は5月の第二土曜ころから営業が始まる。景鶴山の昇り降りのほかに小屋までの往復がある。雪が多かった18年5月前半の例を示すと、鳩待峠から尾瀬ヶ原は、木道が現れたのはほんのわずか、雪の上で先行者の足跡を辿った。(上毛新聞社 ぐんま100名山より)


尾瀬ヶ原


至仏山


燧ケ岳


会津駒ケ岳


平ヶ岳


往路では気がつきませんでしたが、ケイズル沢へのトレースを見つけました。
正直、不安でしたが思い切って降りてみました。


急斜面のブナ林には熊棚が沢山・・・尻セードしながら急降下しました。とても楽しくてあっという間に降りてこられました。


ブナの身が沢山落ちています。


またまた熊棚


あっちにも


ブナの巨木にはいくつもの熊の爪痕がありました。 さすが尾瀬


平原にでました。


熊棚がすごい!何匹くらい生息しているのでしょうか?


途中からトレースがわからなくなったので、周りの景色と方位磁石を頼りに南下しました。


前方にヨッピ吊橋が見えてきました。うれしい。


11:55<287分>ヨッピ吊橋
あまりに速い下山。驚きました。
山頂での休憩時間を省けば、山頂からここまで1時間かかっていません。
しかも体力を、ほとんど消耗しなかったので本当にラッキーでした。


皿伏山


時間にゆとりが出てくると心も落ち着きます。
牛首〜ヨッピ吊橋間で2人の老人と出会いました。お二人とも日本300名山完登を目指し、明日、景鶴山へチャレンジするそうです。
いろいろと質問され、偉そうに答えてしまいました。他にも貴重な情報をたくさん得られました。


午後は歩いている人の数が一気に減ります。


他の方のレポートでもそうですが、山ノ鼻から鳩待峠までの登りが本当に長く感じました。疲れた。


14:29<441分>鳩待峠
【感想】大急ぎの往路でしたが、復路は思いがけなくケイズル沢へのトレースを見つけたことによって、早く帰って来られました。本来1泊2日で計画する山行ですが、日帰り、しかも7時過ぎの出発で、帰り時間にも制限がある状況。無事に帰ってこられたのは本当にラッキーでした。できれば1泊して、もっと余裕のある山行にしたいものです。今年は積雪量が少なめだそうで、結構踏み抜く所も多かったです。安全のため、平地はスノーシューで歩いたほうが良かったと思いました。これで、ぐんま100名山の中で残雪時にしか登れない山(阿能川岳と景鶴山)を登ることができたので、今年度中には目標であった「ぐんま100名山」完登の目途がたちました。