白馬三山(その6)

2日目は白馬岳頂上宿舎のテント場を5:00に出発。今日も良い天気に恵まれて展望は最高。心が躍る。杓子岳、鑓ヶ岳と縦走して分岐点から大出原へ、綺麗なお花畑が広がる・・・



珍車(チングルマ)
バラ科ダイコンソウ属の落葉小低木の高山植物である。一般にダイコンソウ属に分類されるが、チングルマ属(Sieversia)に分類する説もあり、確定していない。東日本(北海道〜中部地方以北)、アリューシャン列島、カムチャツカ半島に分布する。高山の雪渓周辺の草地や砂礫地に生える。高さは10cm程度。枝は地面を這い、群落を作る。葉は羽状複葉。花期は6から8月。花茎の先に3cmほどの白い花を1つ咲かせる。花弁は5枚で、多数の黄色い雌しべと雄しべがある。花後、花柱は伸びて放射状に広がる。和名のチングルマは、この実の形が子供の風車(かざぐるま)に見えたことから稚児車(ちごくるま)から転じて付けられた。
大雪山旭岳周辺の登山道沿いに数百mも続く大群落が有名である。田中澄江が『花の百名山』の著書で、黒部五郎岳を代表する高山植物のひとつとして紹介した。また『新・花の百名山』で、鹿島槍ヶ岳を代表する高山植物として、シナノキンバイ、オヤマノエンドウ、タカネミミナグサと共に紹介した。富山県には「ちんぐるま」という名の和菓子がある。


兎菊(ウサギギク)
キク科ウサギギク属の多年草高山植物
本州中部以北・北海道・千島列島・アリューシャン列島の亜高山帯から高山帯に分布、草原地帯に生育する。茎は単一で直立しており、高さは20-30cm。葉は対生でへら形。花期は7-8月で、黄色い花を一輪つける。別名キングルマ(金車)。
ウサギギクの和名は、葉の形がウサギの耳を思わせることに由来する。基本変種はエゾウサギギク A. unalascensis var. unarascensis である。


深山秋の麒麟草(ミヤマアキノキリンソウ)
キク科アキノキリンソウ属の多年草高山植物。高さは15〜30 cmで、黄色の直径1.2〜1.5 cmの花を咲かせる。花期は8〜9月。東北アジア及び日本の北海道と本州中部以北の亜高山帯〜高山帯の草地、砂礫地に生育する。別名コガネギク。アキノキリンソウの高山型。アキノキリンソウの花が比較的まばらにつくのに対し、本亜種は頂部に固まってつく傾向にある。総苞片は、アキノキリンソウが四列であるが、本亜種は三列。中間型もあり、厳密な区別は難しい。和名の由来は、黄花をベンケイソウ科キリンソウ属のキリンソウに見立て秋に開花することによる。


雪渓を下る。少し急斜面で怖いがゆっくりと進めばアイゼン無しで大丈夫。


白山小桜(ハクサンコザクラ)
サクラソウサクラソウ属の多年草高山植物。母種はエゾコザクラ。日本海側の高山帯(白山から飯豊山にかけて)に分布し、雪渓周辺や湿地帯などの湿った場所に群生する。 高さは15cmほど。葉は3〜8cmで9〜25個の鋸歯縁。花はピンクの5弁花だがハート型に深く切れ込んでいるので10弁花のように見える。花期は6〜8月。まれに白い花の個体のシロバナナンキンコザクラ(f. alba、またはシロバナハクサンコザクラ)も見られる。別名は、ナンキンコザクラとタニガワコザクラ。田中澄江が花の百名山の著書で針ノ木岳に咲くこの花と山を紹介している。また新・花の百名山の著書で白山に咲くこの花と山を紹介している。


大出原の終点にこの看板が立っています。
猿倉の登山届けを提出したときにも注意を受けたところです。
指示に従いストックをしまいました。


連続する鎖場


この岩が濡れた靴底だと非常に滑って危険でした。


急斜面を降りてくると鑓温泉が見えてきました。


8:08<188分>白馬鑓温泉小屋
白馬鑓温泉】プロフィール
白馬鑓温泉(はくばやりおんせん)は、長野県北安曇郡白馬村北城字白馬山国有林(旧国信濃国)にある温泉。白馬鑓ヶ岳中腹の標高2,100メートル地点にある。「白馬岳」の読みは正式には「しろうまだけ」なので、「しろうまやりおんせん」と読む人もいるが、山小屋としての正式な読みは「はくばやりおんせんごや」である。単に鑓温泉とも称する。
以前は「日本最高所の温泉」を名乗っていた時期もあったが、立山みくりが池温泉八ヶ岳の本沢温泉などのほうが標高が高く、現在ではそのような表示はしていない。山小屋である「白馬鑓温泉小屋」だけが季節営業している一軒宿の秘湯。温泉街は存在しない。例年7月上旬から9月下旬だけの営業で、期間外は閉鎖され、建物は雪崩を避けるために解体される。毎年6月下旬から小屋の組み立てを行っている。組み立て・解体が容易な構造のため、簡素な造りの山小屋である。自家発電の温泉山小屋のため、21時以降は消灯となる。
白馬鑓温泉小屋」は山小屋であるため、部屋は相部屋であり、食事も一般の温泉旅館と比べて簡素である。また、最混雑期は1つのふとんに2人で寝るほど混雑することがある。みやげ物としては、山小屋の売店に「白馬鑓温泉」ロゴ入りのタオルやTシャツなどがある。


17年ぶりに温泉に入る覚悟でしたが、なんと清掃中・・・あと30分は待ってほしいとのこと。
あきらめて下の足湯へ向かいました。


足湯にきたものの・・・熱い!
一気に入る気が無くなりました。17年前に来たときはもっとヌルイ印象だったのですが・・・残念です。


再び雪渓・・・ここもアイゼン無しで


降りてきた斜面を振り返る。
この辺りから登ってくる登山者と沢山すれ違いだしました。


再び雪渓を横断


杓子沢


サンジ口
ここの雪渓で猿に遭遇。
何か探している様子。この後も仲間らしき猿が草むらを駆け抜けてゆきました。


鑓ヶ岳と杓子岳


小日向のコル
雪渓を横断してからは沢を巻いてしばらく林間の上り道が長々と続きました。
この小日向のコルからは緩やかに下ってゆきます。


綿管(ワタスゲ)
カヤツリグサ科ワタスゲ属の多年草。別名でスズメノケヤリ(雀の毛槍)という。
北半球の高山や寒地に分布する。日本では北海道から中部地方以北の高山帯から亜高山帯の高層湿原に分布し、大群生をつくることが多い。岐阜県レッドリストの準絶滅危惧の指定を受けている[2]。基準標本はヨーロッパのもの。高さ30-50 cm[1]。花期は5-6月。白い綿毛を付ける果期は6-8月。花が終わると直径2-3 cmの名前の由来ともなっている白い綿毛を付ける。この綿毛は種子の集まりである。


しばらく歩くと白馬岳が見えてきます。


ここからの下りもなかなか長い。
そしてつまらない。


長〜い長〜い下りが終わりやっと林道に合流できました。
時間を見るとバスの乗車時間あと少し・・・急げ!


10:12<312分>猿倉荘
10:10猿倉発のバスに間に合いそうなので必至に歩いたが・・・2分遅れの到着。涙。

しかしここで昨日の朝、ここまで送ってくれたタクシーの運転手に出会う。
またまた相乗りの人を探しているではありませんか!
結局、帰りも同じタクシーに乗ることになりました。


八方第二駐車場
白馬三山が綺麗に見えました。
【感想】17年ぶりに訪れた白馬岳。思えばはじめての3000m級の山でした。そのときは2日間天候が悪くて、ほとんど印象が無かったのですが、今回の訪問で改めて白馬の素晴らしさを実感できました。以前に比べて山頂に自動販売機が置かれていたり、植生保護のグリーンロープやパトロール隊など目新しいものが沢山増えていました。普段、私が登っている群馬の山に比べると桁違いの登山者の数。ちょっと観光地か?と思うほどです。まあこれだけ美しければ日本中から人が集まるのも頷ける素晴らしいところに違いありませんが・・・今度は紅葉の時にでも来てみようかな?追加・・・この登山経路で水場は沢山あります。地図以外でもそこら中に水が流れているので極端な話、水を持ってこなくても十分なくらい水が豊富です。ですから水の持ち過ぎには注意です。
出会った花