平ヶ岳(その3)

鷹ノ巣から平ケ岳山頂を踏んだものの、天候が良くなくて展望が無い。残念と思いきや新潟からいらした百名山ハンターの方と話をしているうちに雲が晴れてきた。そのままたまご石に向かい、キレイな景色に感動する。そして帰路、姫池まで戻ると往路では見られなかった「池塘と平ケ岳」の絶景を見ることができた。


湿原の草も薄っすらと赤みを帯びてきているような・・・紅葉の時期もすぐですね。


帰路の尾根・・・続々と登山者が登ってきます。


先週、通行止めにあった奥只見湖が見えてきました。


奥只見湖アップ


10:06<337分>白沢清水
すれ違う登山者に良く聞かれるのは「水場はどこ?」という言葉でした。
一言二言言葉を交わしながら先へ進みます。


10:28<359分>台倉清水


燧ケ岳


ここにきてようやくその全容を表してくれました。双方峰が特徴的な燧ケ岳・・・まだ未踏です。


朝と違って日差しが痛い!熱い!


10:36<367分>台倉山山頂


綺麗な稜線


平らな稜線は簡単に歩けそうですが、石や木の根っこなどもあり見た目ほどスピードが出せません。


平ケ岳が見えます。


これから下るヤセ尾根が見えてきました。


11:05<396分>下台倉山山頂


この時間でもまだ登ってくる人たちがいます。
恐らく泊りでしょうが、この日差しの中、何の日除けも無い登山道はとても過酷です。
予想以上に体力を消耗する出でしょう。


燧ケ岳


やっぱり一番の被写体ですね・・・何度も何度もシャッターを切ってしまいます。


それにしても長い尾根道です。
深田久弥が「平ケ岳は遠かった」といった言葉が聞こえるようでした。
朝、これだけ長い登りを登ったのか?と疑ってしまうほど、帰りは長く感じます。


休憩時の和み


ここまでくればもう着いたも同然。
大きな沢で一休み。冷たい水で頭を洗い、タオルを濡らして体を拭けば気分爽快です。


朝は真っ暗で周りが見えませんでしたが、こんなに綺麗なブナの森もあります。
ブナの森は気持ちが良いですね〜


12:08<459分>鷹ノ巣
相変わらず駐車場は一杯です。
今日の下山者では私が一番のようです。


こちらが登山口です。朝は暗くて撮れなかった。
【感想】予定より12日間遅れての登頂となりました。平ケ岳は遠かった。登山道を開墾した人達に比べたらぜんぜん楽に山頂を踏んでいるでしょうが・・・やはり簡単な山ではないですね。緩やかで長い稜線歩きということで同じぐんま100名山の「白砂山〜八間山」を縦走してきたときの感覚と非常に似ているように思いました。心配された水でしたが、2L持参で十分。特に問題も無く山頂を踏み、綺麗な湿原、池塘、たまご石など見ることができて本当に良かったです。ぐんま100名山も96座。残り4座となりました。

出会った花

深山飯子菜(ミヤマママコナ)
高さ : 30〜50cm
花期 : 6〜8月
1年草
分布 : 北海道南西部、本州、四国、九州
山野の林縁などの乾いた場所に生える半寄生の植物。名は花弁に米粒を並べたような模様があるからとも、また、若い種子が米粒に似ているからとも言われる。茎は日当たりが良いとやや赤みを帯びる。葉は対生して長卵形で長さ3〜6cm、幅1〜2.5cm。花は枝先の一方に穂状につき、紅紫色の唇形で長さ16〜18mm。上唇はかぶと状、下唇は3浅裂し、中央に2個の白い斑紋があり、筒部は長い。


赤物(アカモノ)
アカモノ(赤物)はツツジシラタマノキ属の常緑小低木。別名はイワハゼ(岩黄櫨)。北海道、本州(主に近畿以北の日本海側)、四国の低山帯〜亜高山帯の日当たりのよい場所に生える。
高さは10〜30cm。花は白〜淡い桃色。花の大きさは6〜8mmで釣鐘形、縁が小さく5つに裂け、軽くカールしている。萼はあざやかな赤色をしている。花期は5〜7月。
花が終わると萼が成長し、果実を包み込み、赤色の偽果となる。この偽果は食用になり、甘みがありおいしい。名前は赤い実から「アカモモ(赤桃)」と呼ばれ、これが訛って付けられたといわれる。


立小米草(タチココメグサ)
高さ : 15〜30cm
花期 : 8〜9月
1年草
分布 : 本州、四国、九州
山地の日当たりの良い草原に生える。茎は細く直立し、葉のわきから小枝を対生状に出す。葉は対生し、上部では次第に互性となる。葉身は長さ6〜12mm、幅5〜10mmの広卵形で、縁に4〜6枚対の鋭い鋸歯がある。茎の上部では葉は小形になり、苞となる。花は苞のわきにつく。花冠は唇形で長さ約6mm。下唇は上唇より大きく3列し、中央裂片に黄色の斑点がある。上唇はやや淡紅色を帯びる。