燕岳

8月27日(月) 晴れ 35.6℃
コース】中房温泉<5:20>━━合戦小屋<6:57>━━燕山荘<7:42>━━燕岳<8:08>━━北燕岳<8:30>━━燕山荘<9:03>━━合戦小屋━━中房温泉<10:34>
トータル行動時間     5時間14分

今朝は大失態を犯してしまった・・・駐車場に到着して準備をしていると「カメラが無い!
ここまできて帰るわけには行かず「よし携帯のカメラで・・・」ということで出発!
5:20<0分>中房温泉(なかぶさおんせん)
温泉の施設内に燕岳の登山口があります。駐車場からの誘導標が無いので、右往左往していたら他の方が教えてくださいました。
朝方は薄暗いせいもあって、写真がボケるボケる・・・

結局、最初に使える画像が第三ベンチになってしまいました。


下山者とすれ違うと、みなさん口々に「今朝の日の出はもの凄く綺麗だった!」と満面の笑顔でした。
前方に広がる青空を目の前に期待が高まります。
悔しいのはこの携帯カメラの画質です・・・非常に残念です。


6:57<97分>合戦小屋
写真は合戦小屋名物のスイカ・・・1切¥800
この時間はまだ冷えていないとのこと。


左手に槍ヶ岳が見えてきました。


燕山荘と燕岳
樹林帯を抜けて目の前に広がる山麗がとても美しかったです。


竜胆(リンドウ)
リンドウ(竜胆)とは、リンドウ科リンドウ属の多年生植物である。1変種 Gentiana scabra var. buergeri をさすことが多いが、近縁の他品種や他種を含む総称名のこともある。
古くはえやみぐさ(疫病草、瘧草)とも呼ばれた。
本州から四国・九州の湿った野山に自生する。花期は秋。花は晴天の時だけ開き、釣り鐘型のきれいな紫色で、茎の先に上向きにいくつも咲かせる。高さは50cmほど。葉は細長く、対生につく。
かつては水田周辺の草地やため池の堤防などにリンドウやアキノキリンソウなどの草花がたくさん自生していたが、それは農業との関係で定期的に草刈りがなされ、草丈が低い状態に保たれていたためだった。近年、そのような手入れのはいる場所が少なくなったため、リンドウをはじめこれらの植物は見る機会が少なくなってしまい、リンドウを探すことも難しくなってしまっている。


弟切草(オトギリソウ)
日本全土から朝鮮半島、中国大陸の草地や山野に自生する。高さ20cm〜60cmにまで生育し、夏に2cm程の黄色い花を咲かせる。
葉の表面に褐色の油点が見られるが、これはヒペリシンという光作用性物質で、これを摂取した後に日光に当たると皮膚炎や浮腫を生じる。
またオトギリソウにはタンニンが多く含まれており、全草を乾燥させたものを小連翹(しょうれんぎょう)と称して生薬として用いる。
この草を原料にした秘薬の秘密を漏らした弟を兄が切り殺したという平安時代の伝説によるものである。この不吉な伝説のため、付けられた花言葉も「怨み」「秘密」と縁起が悪い。 一方、基本的には薬草であり、タカノキズグスリ(鷹の傷薬)、チドメグサ(血止め草)などの悪いイメージのない異名も持つ(同様に民間療法で傷薬として使うチドメグサは別種に存在する)。


燕山荘が近づく・・・帰りはこの辺りで猿の群れに出会いました。


梅鉢草(ウメバチソウ)
ウメバチソウ(梅鉢草、学名:Parnassia palustris)はウメバチソウ属の多年草。花が梅の花を思わせる。
根出葉は柄があってハート形。高さは10-40cmで、花茎には葉が1枚と花を1個つける。葉は、茎を抱いている。花期は8-10月で2cmほどの白色の花を咲かせる。
北半球に広く見られ、日本では北海道から九州に分布する。山地帯から亜高山帯下部の日の当たりの良い湿った草地に生え、地域によっては水田のあぜにも見られる。


山鳥兜(ヤマトリカブト)
トリカブト(鳥兜・学名Aconitum)は、キンポウゲ科トリカブト属の総称である。
トリカブトの仲間は日本には約30種自生している。花の色は紫色の他、白、黄色、ピンク色など。多くは多年草である。沢筋などの比較的湿気の多い場所を好む。トリカブトの名の由来は、花が古来の衣装である鳥兜・烏帽子に似ているからとも、鶏の鶏冠(とさか)に似ているからとも言われる。英名の"monkshood"は「僧侶のフード(かぶりもの)」の意。
塊根を乾燥させたものは漢方薬や毒として用いられ、烏頭(うず)または附子(生薬名は「ぶし」、毒に使うときは「ぶす」)と呼ばれる。


山母子(ヤマハハコ)
ヤマハハコ(山母子、学名:Anaphalis margaritacea )はキク科ヤマハハコ属の多年草。雌雄異株。
茎の高さは30から70cmほどになり、茎には灰白色の綿毛が密生する。葉は無柄で茎に互生し、形は線状披針形。葉の表面はつやのある緑色だが、裏面は茎と同じ灰白色の綿毛が密生する。葉脈は3本あり、縁は全縁でやや裏面に巻き込む。
花期は8月から9月で、茎の上部に淡黄色の頭花を散房状につける。白いカサカサした花びら状のものは総苞片。


燕山荘手前のお花畑・・・綺麗です。


分岐


花崗岩の上にホシガラス。
活発に活動していました。


コマクサの群生・・・もう見頃の時期は過ぎています。


燕岳・・・花崗岩が織り成す独特の山容。


当薬竜胆(トウヤクリンドウ)
トウヤクリンドウ(当薬竜胆、学名:Gentiana algida)はリンドウ科リンドウ属の多年草高山植物。高さは10〜25 cm。花期は8〜9月上旬。茎の先に長さ3〜4cmの花を2〜3個つける。花は淡い黄色なのが特徴的であり、花弁には緑色の斑点がある。花は日が当たらないと開かない。茎葉は対生し、長さ2〜5cmの披針形〜長楕円状披針形である。学名の「algida」は「寒冷な」を意味する。ドイツ人の植物学者のペーター・ジーモン・パラスが1789年に、学名を命名した。
和名のトウヤク(当薬)は薬草になるセンブリのこと。トウヤクリンドウも胃薬になることから付けられた。


北アルプスが立ち並ぶ雄大な景色・・・素晴らしかった!


槍ヶ岳


深山小米草(ミヤマコゴメグサ)
ミヤマコゴメグサ(深山小米草 学名:E. insignis Wettst.)は、ゴマノハグサ科コゴメグサ属の一年草高山植物
本州近畿以北の亜高山帯〜高山帯に分布し、乾燥した草地に生育する。葉は対生で長さ6〜12mm。花期は7〜9月、花弁は白色で淡紫色を帯びる。
コゴメグサは、咳、蓄膿症、花粉症、眼精疲労、結膜炎、空間識失調などの病気の治療に使用される。


8:08<168分>燕岳山頂
【燕岳】プロフィール
燕岳(つばくろだけ)は、飛騨山脈北アルプス)にある標高2,763 mの山。山体すべてが長野県に属する。日本二百名山及び新日本百名山に選定されている。
常念山脈に属し、北アルプス三大急登の一つである合戦尾根を登り切った稜線上にある。1934年(昭和9年)12月4日に中部山岳国立公園に指定され、山頂付近は特別保護区域、その周辺は特別地区に指定されている。中房温泉が登山口であり、大天井岳を経て槍ヶ岳へ向かう表銀座コースの始点でもある。花崗岩でできた独特の山体を持ち、高山植物の女王と言われるコマクサの群生がある。周辺のハイマツ帯には、ライチョウが生息している。山名は、春の雪形がツバメに似ているためつけられた。1915年(大正4年)の長谷川如是閑の『日本アルプス縦走記』で燕岳が記され、この10年前からの期間内で命名されたとする説がある。(ウィキメディアより)


燕岳の狭い山頂で食事をしていると、北燕岳からいらした方が「そこに雷鳥の親子が居るよ」と教えてくださいました。
食事後、早速見に行きましたが見当たらず・・・北燕岳まで行って、復路も他の登山者と一緒になって探しましたが最後まで見られませんでした。残念。


8:30<190分>北燕岳山頂
山頂標が無いみたいですが・・・たぶん山頂?


燕山荘方面


燕山荘で再び休憩・・・ここから表銀座と呼ばれるルートに進めるわけですね。
雄大な景色。カメラを忘れたことが悔やまれる。


燕岳ともお別れです。


燕山荘・・・綺麗で立派な建物です。年をとったら、軽装備でこういうところに長く滞在してゆっくりと写真でも撮りたいですね。


10:34<314分>中房温泉


温泉橋から・・・中房温泉の下流なので硫黄臭が凄いです。


第二駐車場に到着。人気の山だけあって月曜日でも一杯です。
【感想】北アルプス入門の山に行ってきました。。駐車場は月曜日の朝とは思えないほどの混雑。第二駐車場に2台ほど空きがあり何とか駐車できました。しかしカメラを忘れるという大失態。一気にテンションが下がりましたが、諦めて携帯で撮影することにしました。燕岳の登山道は「北アルプス三大急登」に数えられていますが、予想外に登りやすかったです。それほど上下動もないので体に負担も少ないです。
燕岳は「100年前の北アルプス黎明期から今に至るまで、常に大人気の山」と言われています。登ってみてその魅力は充分に伝わりました。燕山荘手前のお花畑、燕山荘から見える北アルプスの雄大な縦列群、花崗岩からなる独特な山容と文句のつけようががありません。登山道も広くて登りやすいので家族で来ても楽しめます。また今度紅葉の時期にでもカメラを持って登りたいです。