庚申山・皇海山(その2)

早朝4時過ぎに国民宿舎かじか荘Pを出発。月夜が照らす林道を快調に進む。迷うことなく庚申山荘へ到着。私よりも3人ほど先行者がいましたが、ここで全員合流。2人組みは荷物を山荘にデポして皇海山まで、今夜は山荘泊まりだとか、もう一人の単独の方は私と同じく日帰りで皇海山まで・・・宜しくお願いします。と声をかけて最初の庚申山を目指しました。庚申山は予想以上に梯子や鎖の連なる急斜面でちょっと面食らってしまいました。コウシンソウを注意深く探してみましたが見つからず、後で聞いた話によると「お山めぐりコース」には咲いていたそうです。残念。庚申山の山頂には展望箇所があり、袈裟丸山や皇海山日光白根山まで非常によく見えました。今日の晴天に感謝です。意気揚々と鋸十一峰へ向かいました。こちらも想像以上に過酷なコースでした。同行していた単独の方は疲れた様子で「先に進んでください」ということで鋸山は先頭に立って歩きました。このギザギザ感は先日登った「両神山」の八丁尾根を思い出させます。なんとか鋸山山頂に到着。咲き誇るシャクナゲと目の前の皇海山を前に更にテンションが高まる・・・


皇海山


鋸山からの下りは急斜面です。ぬかるんだ泥で尻餅をつきました。
途中で右側のコースに別れる道があるのですが、ここを見落とすと沢の方へ下ってしまいますので要注意。


笹を掻き分けて進みます。
刈ってくれていればもっと楽に歩けるんですがね・・・


8:36<266分>不動沢のコル


鋸山


疲れきった体に応える最後の急登り


青銅の剣


9:10<300分>皇海山山頂
ピッタリ5時間かかりました。
皇海山】プロフィール
皇海山日本百名山の一峰として名高い。北は日光白根山、南は袈裟丸山へと延びる県境稜線上、足尾山魂のほぼ中心にそびえ、まさに渡良瀬源流の山々の盟主と呼ぶにふさわしい山である。現在の不動沢コースができる以前は足尾町営の庚申山荘1泊で庚申山から鋸山まで、鋸十一峰といわれる険しい尾根を縦走して皇海山を目指すのが普通であった。(上毛新聞社 ぐんま100名山より)


山頂から日光白根山方面


9:40<570分>不動沢のコル


庚申山山頂で出会ったパーティ。鋸山からの急斜面を下っています。


上州武尊山


10:10<360分>鋸山山頂・・・六林班峠へ


10:46<396分>六林班峠・・・庚申山荘へ


下山路は巻き道です。沢を何度も横断しました。


崩落箇所


シカによる食害・・・深刻です。


写真では解かりづらいですが、シロヤシオと紫ヤシオの共演が見事でした。
これだけ多いシロヤシオの群生地を見て感動!!感動!!


12:33<503分>庚申山荘


13:12<542分>一の鳥居


林道の途中で雨が降ってきました。


14:05<595分>国民宿舎かじか荘駐車場
【感想】疲れた〜。しかし非常に面白かった。最初の庚申山までは新緑のブナと綺麗な沢、水源の森を感じられるすばらしい登山道でした。その後の鋸十一峰の険しい岩場、つかれ切った体に待ち受けていたのがあまり特徴の無い皇海山。すべてが違っていて味わい深いコースでした。帰路、鋸山山頂から選んだ六林班峠のコースは高低差が無く沢を数回渡るような単調な巻き道コースでしたが、紫とシロヤシオの素晴らしい共演を楽しむことができました。恐らく今日が最高に見ごろだった様に思われます。こんなに大きなシロヤシオの群生地は初めて見ました。帰りによった国民宿舎かじか荘の温泉も非常に良い湯でこれもまた良い思い出となりました。ぐんま100名山も86座、残り14座となりました。

出会った花