1日目、小雨の降る中、上高地からスタート。槍ヶ岳山頂まではトラブルも無く順調に進む。ずっと悪天候(曇り/雨)でしたが、夕方になると奇跡的に雲が晴れ、見事に槍がその雄姿を見せてくれました。360度の大展望に感謝、感謝です。2日目はいよいよ穂高岳山荘までの大キレット越えです。今日もがんばるぞ!
4:27<0分>槍ヶ岳山荘
2時ごろから周りがうるさくなり起床。早めの朝食を済ませ、ゆっくりと準備を始める。トイレも済ませようとしたが、なかなか出る気配が無いので、出発することに・・・まだ暗いのでヘッテンを点けてスタート。
5:02<34分>中岳山頂
ここまで誰とも会わず・・・穂高岳方面へはやはり人が少ない。先頭のようだ。
北穂高小屋アップ
凄いところに建っていますね〜
大キレットは難なく通過し長谷川ピークへ、南岳小屋からは一人抜いただけでまだ誰とも会っていません。
飛騨泣き・・・この辺りで北穂高からきた登山者とすれ違いました。
中年の単独男性2人、若者2人の計4人です。「岩場が濡れているとこもアリ危険です」と注意を促して別れたのですが・・・このあと悲劇が待っていました。
私が急斜面に取り付いていると、どうやら下のほうで大きな声が聞こえてきます。不吉な予感・・・的中しました。
【後日報告されたニュース】
五日午前七時四十分ごろ、岐阜県高山市奥飛騨温泉郷神坂の北アルプス・北穂高岳(三、一〇六メートル)の山頂より北の西側斜面から、登山者が約百メートル滑落した。県警などがヘリコプターで救助に当たり、男性一人を発見した。頭部を負傷し、意識不明の重体。(その後脳挫傷による死亡が確認)
二人滑落したと通報があったが、県警は男性一人と確認した。
現場は岩場の急斜面で、男性の約百メートル下の岩に男性のものとみられる紺色のザックが落ちており、通報した長野県の公務員の男性(53)が登山者と見誤った可能性がある。通報した男性は単独で登山しており「ガラガラ」と岩が転がるような音がしたため振り返ると、人が滑落するのが見えたという。長野県警を通じて通報した。
この通報した男性が私が南岳小屋から追い抜いた人です。そして滑落してなくなった方はすれ違いに話しかけた中年の男性に間違いありません。
なんとも言い様がありませんが、ご冥福をお祈り致します。
北穂高小屋のスタッフが救助に向かいました。すごいスピードで降りてゆきます。
8:18<231分>北穂高小屋
小屋に到着すると、山小屋のスタッフに状況を聞かれました。慌しい雰囲気です。
コーラを買って一休み・・・展望テラスから滑落現場のほうを覗くが霧が出て真っ白になっていた。
救助ヘリを要請したということでしたが、この霧のせいですぐには現場に迎えなかったようでした。